意外と知らない婚約指輪の歴史

変わっていくエンゲージリング

結婚指輪と違って、婚約指輪は購入しない人もいるそうです。しかしエンゲージリングの歴史は古く、古代ギリシャやローマ時代から、結婚の約束をした証の品として、指輪を贈るという行為は行われていました。円は終わりのない永遠を表します。 始めのころのエンゲージリングは、無骨ともいえる鉄の輪でした。それがだんだん、愛の言葉が刻まれるようになり、何かの象徴をかたどるデザインが施されるようになっていきます。そして2世紀になると、素材にも高価なゴールドが使われたリングが、セレブの間で贈られるようになるのです。 エンゲージリングの宝石としてダイヤモンドをイメージする人も多いでしょう。指輪としては、3世紀頃から用いられるようになりました。しかし硬い石なのでカッティングが難しく、まだ主流ではありません。

王族から一般の人までの婚約の証に

ダイヤモンドリングをエンゲージリングとして用いた最初は、15世紀のハプスブルグ家の王子が、ブルゴーニュ公の姫に贈ったものだと言われています。それ以前から、ダイヤモンドはいろいろな国で、その硬さと高貴な色合いから、魔力や力を持つのだと信じられてきました。この頃から王族の結婚にはダイヤモンドリングが使われるようになり、16世紀にはカッティング技術も発達してきます。そして18世紀にはブラジルで鉱脈が発見され、量が出回るようになったことで細工の技術も上がり、王族以外の人々にも手が届くようになってきます。 19世紀には、産業革命によって成功した一般の人々も、ダイヤモンドのエンゲージリングをプレゼントするようになりました。さらにリングの素材も重視され始め、プラチナとダイヤモンドのリングが、婚約指輪の定番となっていくのです。